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地域デザイン研究室



地域のこれまでの営みに学び、これからのよき地域、よき社会の姿を一緒に考え、実践・研究していくことで地域、社会に還元していきます

ようこそ! 松村研究室からの少し長めのご挨拶


 私が高校生のときに「土木工学を学ぼう!」と決めたときの話から始めましょう。その当時の某建設会社の宣伝、「地図に残る仕事をしよう」というフレーズにビビッときたのが最初です。自分が死んだ後も世の中に残り続けるという仕事にロマンとやりがいを感じてしまいました。それともう一つは、私の父親の後ろ姿もあったのではないかと思います。父は兵庫県職員で、普段は、林道の整備や治山の仕事をしていたようです。その父は警報が発令されると事務所待機でいつも家に帰ってきませんでした。そんな生き方をみていて、「“世のため人のため”の仕事をやるのもいいかな」と漠然と感じていたように思います。そんな理由から土木を志したのですが、その思いは今もかわっていません。

 『地域デザイン』というと、自分の想いのまま、勝手気ままに街、地域のかたちを変えていくイメージをもつ人がいるかもしれません。しかし、地域では、いろいろな人たちが日々、幸せを願って暮らしを紡いできましたし、これからも続いていきます。その営みに対して敬意を払いながら、より豊かな(物質的な意味だけではなく)社会、地域のすがたを一緒に考え、実現していく取り組みが地域をデザインするということだと思っています。つまり、独善的な考え方ではなく、そこの地域のため、暮らしている、暮らす人々のために考え、取り組んでいくことが重要になります。ですから、専門家として関わっていくときに、そこの地域の人々とコミュニケーションをとりながら、一緒にまじめに、楽しく地域のすがたを考えていく必要がありますし、場合によっては自分の小さな専門分野を超えていく心構えも必要です。それとあわせてそのような地域をつくっていく人も育てつつ、地域のことを考えて暮らしを少し変えてみようと思う人を増やしていく必要があります。下の写真は、まちづくり活動のある場面の様子で、地域の子どもたちと一緒にまちあるきをしたり、地域の人たちに昔の生活の様子を教えてもらったりしています。

 そうした意識から、研究室では政策のデザインと関係性のデザインという二つの観点から実践的な研究を行っています。専門分野は土木計画や都市計画ですが、社会心理学の知見を活かしコミュニケーションを通じた交通政策であるモビリティ・マネジメントの実践と評価や社会科教育の観点から地域の社会問題(社会的ジレンマ)を取り扱った教材の開発・評価など、多様な観点から地域の問題にアプローチする政策デザインを研究しています。それと、社会的ネットワーク分析を用いて、地域活動を通じて人と人とのつながりが形成されていくプロセスを分析したり、地域の記憶を掘り起こし地域の人々と共有していくことで地域と人、人と人の関係性が再構築されていく研究など、関係性のデザインを対象にしています。

 学生の皆さんには、大学、大学院にいる間に、自分(たち)の研究や活動がよりよい地域や社会にしていくのに役だったと少しでも実感できる経験を積んでほしいと願っています。その経験は、書店に並ぶノウハウ本よりあなたの人生を豊かにしてくれます。そんなチャンスがあふれる松村研究室であなたをお待ちしています。

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地域の児童とまちあるき

小学校3年生の社会科でまち探検の単元があるのですが、”まちづくり","都市計画”という視点で改めて歩いてみると新しい気づきがあります。児童から新鮮な視点を教えてもらうこともしばしばです。

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昔の暮らしを聞き取り

地域に古くからお住まいの方々から昔の暮らしについて教えてもらいます。これは昭和南海地震の時の避難の様子や日頃の備えについて聞かせて頂いているところです。温故知新、昔の知恵が現代的に生き返る瞬間はとてもエキサイティングです。

informationお知らせ

2017年12月30日
研究室活動に情報を追加しました。
2017年4月27日
メンバーの情報、研究室活動の情報を追加しました。
2016年10月17日
メンバーの情報、研究室活動の情報を追加しました。
2014年7月11日
メンバーの情報を追加しました。
2014年7月1日
研究室活動に情報を追加しました。
2014年5月31日
松村研究室のHPを開設しました。

profile

地域デザイン研究室

〒790-8577
松山市文京町3番
愛媛大学総合研究等2号館349号室
TEL.089-927-9831
FAX.089-927-9831


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